若い力を、まちの力に。
掛川 太郎さんは、教壇に立つ人です。学校法人名古屋大原学園 沼津校の部長として、主に公務員を志す若者たちに向き合い、その夢を現実へと導いてきました。これまでに送り出してきた公務員は、数え切れないほど。一人ひとりの人生の岐路に、静かに、しかし確かに寄り添ってきた教育者です。
もともとは名古屋校で教鞭を執っていた掛川さん。2023年、自らの希望で沼津の地へと歩を進めます。そこで出会ったのが、副委員長を務める各務でした。その活動にかける理念に深く共感した掛川さんは、「自分も加わりたい」と、実行委員への参加を自ら願い出ます。教室の外にも、若者と地域がともに育ち合える場所がある——そう確信したのでしょう。
掛川さんは普段から、将来公務員を目指す学生たちと肩を並べ、ボランティア活動に汗を流してきました。学園には、他学科で学ぶ留学生の姿もあります。国籍も世代も越えて人が集うその日常は、「地域活性」「多文化共生」というこの祭りのコンセプトと、驚くほど自然に重なり合いました。掛川さんにとって沼津アジアンフェスティバルは、教育者としての想いが、そのまま形になる舞台なのです。
実行委員会での担当は、ボランティアの募集と確保、そして会場のトイレやゴミステーションの手配。決して華やかな表舞台ではありません。けれど、来場者の一日を心地よく支えているのは、こうした足元の一つひとつです。若い力を信じ、人を集め、環境を整える——教室で培った誠実さが、祭りの当日を静かに支えます。活動は3年目を迎え、その姿は少しずつ地域にも知られはじめました。「この先も、明るく元気なまちづくりに貢献していきたい」。掛川さんの言葉は、いつも次の世代のほうを向いています。
若い力を信じ、人を集め、環境を整える。
祭りの一日を、足元から静かに支える。